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  ■猫の交配とお産
 島の猫が生きていくことは大変なことである。厳しい自然のなかで、立派に生命を残すために生きているのだ。
 
 
 
 
 
 
  
 
 ■猫の発情
 
 ■メスの発情
 個体差にもよるが、6ヶ月から12ヶ月で性的に発情されるといわれる。
 周期はおおむね3ヶ月で、1年中発情可能である。ただし春季および夏季が多い。
 この次期、地面に体をこすり付けるなどの行動パターンがでてくる。
 
 
 ■オスの発情
 個体差にもよるが、8ヶ月から14ヶ月で性的に発情されると言われる。定期的な発情はなく、メスに刺激されてから発情するケースが多い。
 発情どきには、マーキング(尿をここらじゅうにかける)も増えてくる。
 
 
 
 
        
          
            |  オス猫は、メス猫に挑発され、発情する。
 
 
 |  オスのマーキング。
 発情時にはマーキングが多くなる。
 
 
 
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 ■猫の交配
 メスの刺激にたまりかね、オスはメスを見つめる。
 そうしてチャンスがきたら、オスがメスの背中にのり、首を噛んで交配を行うのである。
 交配の時期は、1匹のメスに何匹ものオスが群がることもある。
 
 
 
        
          
            |  ずっと見つめる。
 ずっとチャンスを、待っている。
 
 
 
 |  狙いを定めてガブ!っと。しかし、失敗。
 このあと、メス猫の反撃を食らう。
 
 
 
 
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 ■猫の出産
 交尾を終えたメスは、やがて妊娠期間にはいる。妊娠期間は63日といわれている。
 野良であれば大きなお腹をしてても、自分自身で餌を探していかなければならない。全く大変なことである。
 そして、この時期、メスは警戒心も強くなる。
 
 出産は、人目につかないところ、要するに子供を産んでも安全なところを見つけ、行われる。
 だから野良猫の出産を人間が見ることはめったにないことだろう。
 1回のお産では、通常2〜6匹程度の仔猫を産む。
 人の常識では考えにくいことだが、1度のお産で違う父親の子供を産むこともあるという。
 これも生物の生存競争に勝ち抜くために得た、猫の特技なのだ。
 
 
 
        
          
            |  もうじき生まれるのか、お腹がとても大きな猫。
 
 
 
 |  生まれたばかりの赤ちゃん。
 母猫が隠していた仔猫たちを、たまたま見つけた。
 しかし、このとき既に2匹は死んでいた。
 
 
 
 
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 ■猫の子育て
 猫の子育てはメスが行う。お母さんは頑張っている!
 一方、オスは子育てはしない。逆に仔猫をみつけると、噛み殺してしまうこともあり、仔猫にとって大人のオス猫は恐ろしい存在だ。
 だから仔猫が生まれたばかりのメスは警戒心が強く、仔猫の居場所が見つかってしまうと、仔猫別の場所に移動させてしまう。
 
 移動は仔猫の首根っこを加えて、安全な場所に移動させる。
 
 意外な例として、メス猫の中には、見つかってしまった場合、移動させるのではなくて、育児拒否をしてしまう猫もいるという。
 
 
 
        
          
            |  より安全なところへ。
 首根っこを捕まえて、仔猫を移動させる。
 
 
 
 |  ボス猫に仔猫が見つかってしまうと、
 噛み殺されてしまうこともある。
 
 
 
 
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 ■猫の出産のシーズン
 猫のお産は、一般的に1年に2〜3度行われる。猫は年柄年中子供を産むことができるからだ。
 しかし、お産は、春と、夏の終わり頃の秋に集中する。だから、一般的に春と秋が出産のシーズンと考えていい。
 
 あと、これは野良猫にいえることだが、春生まれの猫は生存し、大きくなっていく可能性が高い。
 しかし、秋生まれの猫は生存率が低い。厳しい冬に耐え切れず、ほとんどの仔猫が命を落としてしまうのである。
 
 
 
        
          
            |  お母さんは立派!
 メス猫は仔猫をひとりで育てる。
 
 
 |  とても元気な仔猫たちだった。
 この猫は春に生まれた猫だけど。。。
 冬を乗り越えられなくて
 2匹とも死んでしまった。
 
 野良たちが、生きることは難しいことだ。
 
 
 
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