猫の交配・猫のお産
島の散歩

瀬戸の島じま   

島の猫が生きていくことは大変なことである。厳しい自然のなかで、立派に生命を残すために生きているのだ。


猫の発情

 メスの発情

個体差にもよるが、6ヶ月から12ヶ月で性的に発情されるといわれる。
周期はおおむね3ヶ月で、1年中発情可能である。ただし春季および夏季が多い。  
この次期、地面に体をこすり付けるなどの行動パターンがでてくる。

 オスの発情


個体差にもよるが、8ヶ月から14ヶ月で性的に発情されると言われる。定期的な発情はなく、メスに刺激されてから発情するケースが多い。 発情どきには、マーキング(尿をここらじゅうにかける)も増えてくる。


オス猫は、メス猫に挑発され、発情する。


オスのマーキング。
発情時にはマーキングが多くなる。

猫の交配

メスの刺激にたまりかね、オスはメスを見つめる。
そうしてチャンスがきたら、オスがメスの背中にのり、首を噛んで交配を行うのである。
交配の時期は、1匹のメスに何匹ものオスが群がることもある。


ずっと見つめる。
ずっとチャンスを、待っている。


狙いを定めてガブ!っと。しかし、失敗。
このあと、メス猫の反撃を食らう。

猫の出産

交尾を終えたメスは、やがて妊娠期間にはいる。妊娠期間は63日といわれている。野良であれば大きなお腹をしてても、自分自身で餌を探していかなければならない。全く大変なことである。
そして、この時期、メスは警戒心も強くなる。
 
出産は、人目につかないところ、要するに子供を産んでも安全なところを見つけ、行われる。
だから野良猫の出産を人間が見ることはめったにないことだろう。
1回のお産では、通常2〜6匹程度の仔猫を産む。
人の常識では考えにくいことだが、1度のお産で違う父親の子供を産むこともあるという。
これも生物の生存競争に勝ち抜くために得た、猫の特技なのだ。


もうじき生まれるのか、お腹がとても大きな猫。


生まれたばかりの赤ちゃん。
母猫が隠していた仔猫たちを、たまたま見つけた。
しかし、このとき既に2匹は死んでいた。


猫の子育て

猫の子育てはメスが行う。お母さんは頑張っている!
一方、オスは子育てはしない。逆に仔猫をみつけると、噛み殺してしまうこともあり、仔猫にとって大人のオス猫は恐ろしい存在だ。
だから仔猫が生まれたばかりのメスは警戒心が強く、仔猫の居場所が見つかってしまうと、仔猫別の場所に移動させてしまう。

移動は仔猫の首根っこを加えて、安全な場所に移動させる。

意外な例として、メス猫の中には、見つかってしまった場合、移動させるのではなくて、育児拒否をしてしまう猫もいるという。


より安全なところへ。
首根っこを捕まえて、仔猫を移動させる。


ボス猫に仔猫が見つかってしまうと、
噛み殺されてしまうこともある。


猫の出産のシーズン

猫のお産は、一般的に1年に2〜3度行われる。猫は年柄年中子供を産むことができるからだ。
しかし、お産は、春と、夏の終わり頃の秋に集中する。だから、一般的に春と秋が出産のシーズンと考えていい。

あと、これは野良猫にいえることだが、春生まれの猫は生存し、大きくなっていく可能性が高い。
しかし、秋生まれの猫は生存率が低い。厳しい冬に耐え切れず、ほとんどの仔猫が命を落としてしまうのである。


お母さんは立派!
メス猫は仔猫をひとりで育てる。


とても元気な仔猫たちだった。
この猫は春に生まれた猫だけど。。。
冬を乗り越えられなくて
2匹とも死んでしまった。

野良たちが、生きることは難しいことだ。








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