香川県、庵治町 大島。
古くは源平合戦の戦場にもなった島。
屋島の合戦に破れた平氏が 植えた松が、
800年の歳月を経て「墓標の松」として残っている。
島は松が美しい島である。
ただ、この島 悲しい歴史がある。
明治40年。この島にハンセン病の患者が、収容され、隔離された。
同42年には、国立療養所大島青松園が設置され、
中国四国8県連合の療養所となった。
ハンセン病患者の差別と偏見への苦しみが平成の時代まで続く。
現在の大島青松園の入所者は、治癒している方ばかり。
ただし、偏見・差別・高齢化等のために退院することができず、
今も百数十名の方が入所されている。
私達はハンセン病患者の悲しい歴史を受け止め、
ハンセン病に対する正しい知識を得なければならない。
島は、青松園の入所者とその家族、
青松園の職員の方が住む島である。

人口:290人。猫密度:小。


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